ムジゲ(虹)の便り

世界平和を祈念して 韓半島1週 100日間 徒歩巡礼

クレト 中村 道生 神父
cletusofm@hotmail.com
Frnaciscan Friary

春分が過ぎ、韓国にも春が巡ってきました。あちこちにケナリやチンダッレが咲き出しました。自然は春の訪れを告げているのに、人類は相変わらず戦争の愚かさの中から抜け出せないでいます。

 私たちは今度も戦争をとめることが出来ませんでした。どうしたら言いのでしょう。何が出来るのでしょうか。私たちには希望がないのでしょうか。キリストは今何処におられるのでしょうか。主は今も十字架の道を歩かれているのでしょうか。イラクには「人間の盾」となってキリストと共に十字架の下に止まっている人たちがおられるとのことです。

 それだけでなく、爆撃にさらされて叫びをあげている人に連帯して、あらゆる努力を捧げて戦争を1日も早く終わらせようと世界中で宗教を越え、民族を越え、多くの人が声を上げています。皆さんもきっとできるだけのことをしておられことと思います。

 私も、私なりにできるだけの祈りと犠牲を捧げてきました。そんなある日、昨年日韓ワールドカップ共同開催成功祈願徒歩巡礼をされた円空和尚さんから、今度は、世界平和と韓国平和統一を祈願する韓半島1週100日徒歩巡礼に誘われました。ソウルを3月30日に出発し、西海岸から、南、東海岸と回って、北朝鮮の金剛山まで行き、38度線の休戦ライン沿いにソウルまで戻る行程です。

 私は、2月から、天安市の聖居山の「祈り家」の共同体のメンバーとなっているのですが、ここの兄弟達は私がこの巡礼に参加することを快く受け入れてくれました。又、西江大學の日本語による聖書の勉強会も一人のシスターが代行してくれることになりました。後は私の体力と意志の問題だけとなりました。これが一番問題です。

 3月25日、お告げの祝日の福音は大きな励ましと慰めになりました。神様にはお出来にならないことはありませんと。この巡礼をマリア様と一緒に歩こうと思っています。み国が来ますように、平和が実現しますように。どうぞこの100日間わたしのことを覚えて平和のためにロザリオを唱えてくだされば幸いです。

 
又、少しおこがましいことですが1km歩くごとに10円の募金もしています。これは北朝鮮の子供達に送られます。1日平均30km歩く予定だそうです。金額とか送金方法とかややこしいことがあるかと思いますが、すこしでも志をいただければ幸いです。
 http://www.peacekorea2003.com/

日本語翻訳をダウンロードすれば大体は理解いただけると思います