|
<バックナンバー> |
2006年2月号 |
平和−ベネディクトゥス16世に総長と総理事会が拝謁 教皇拝謁の際、総長は現在進められている本会創立800周年記念祝典の準備の概要を述べると共に、この時期の本会の、次のような優先課題を説明しました:生活の質の改善、「諸国民の中で」の宣教、養成と勉学、対話の奉仕、教皇庁立「聖アントニオ」総合大学及びエルサレムの聖書学と考古学の学部の奉仕。 ベネディクトゥス16世は「800周年記念」イニシアティブに感銘を受けられ、「修道会と教会に有益な」ものとして、その進展を励まされました。そして召命とその識別、初期及び生涯養成、兄弟たちの知的訓練に関する私たちの状況に関心を寄せられました。教皇は、それらを現代の世界や文化との価値ある対話に不可欠のものとみておられました。そして本会が「諸国民の中で」の宣教をこれからも手厚く豊かに続けるよう勧められました。 総長との会話の後、教皇は総理事全員に一人ひとり挨拶されました。ベネディクトゥス16世から、出席の兄弟たちと本会の全兄弟たちに教皇の祝福が与えられ、謁見は終了しました。総本部に戻って、総長は「私たちのカリスマと修道会をよく知り、私たちをとても愛してくれている父親の前にいる」ように感じたと語りました。 800年の間聖フランシスコはハンセン病の兄弟を抱きしめてこられた 無原罪の聖母管区は、ブラジル国内のピラクアラ、ピルピティングィ、ヴェンダ・ダス・ペドラスの三つの大きなセンターの13,000人の患者たちを援助しています。 中国でも、韓国との協定のおかげで1998年から兄弟たちが陝西管区のシャンルオのハンセン病患者を援助しています。同センターの開所時の患者数は約20人でしたが、今は95人となっています。10月には、現在およそ3,000人を越える患者がいる貴州管区のサラクシ村に、新しいセンターが開かれます。兄弟たちはギニアビサウ、ブルンディ、韓国でもハンセン病患者の世話と援助をしています。こうして聖フランシスコはその兄弟たちを通して、「以前はつらく思われていたことが、私にとって魂と体の甘みに変えられる」ように、世界中のハンセン病の兄弟を抱きしめ続けています。 2年間の準備期間中にはハルツームの地元教会との接触が予定されており、訪問やその他の養成会議も行なわれます。このスーダンの新しい存在は、2007年10月に開始される事が望まれています。 布教聖省(Propaganda
Fide)下の教皇庁立大学は、未だ福音化されていない諸国での宣教活動のために司祭を教育する目的で設立されました。1770年には105人の修道者が居住し、その宣教は、現在の米国南部からメキシコの北部及び東北部に達する広大な地域に及びました。歴史家は、グアダルペ大学は2世紀に亘りメキシコ北部地域において最も重要な教皇庁立大学であったと断言しています。グアダルペの大学で養成を受けたフランシスカンたちは、米国ではテキサス、ニューメキシコ、カリフォルニアに、そしてメキシコではソノラ、シナロア、タラフマラ、ナヤリト等において、全部で150を越えるミッションを創設しました。 その後委員会は「聖地でのサバティカル」について取り決めました。これは養成と勉学総書記が2006年に向けて英語話者とイタリア語話者の兄弟たちのために用意したものです。又、韓国のソウルで2005年2月に開かれた国際評議会会議の報告書が、養成と対話との間の関係を活発に持続させるべきだという示唆に特別の注意を払いつつ検討されました。この養成と勉学執行委員会の提案した以下のイニシアティブは、後に総理事会によって承認されました: ―
イタリア語話者の兄弟たちのために、2006年10月8日から11月25日まで聖地でのサバティカルを設ける。 ―
英語話者の兄弟たちのために、2006年11月6日から26日まで聖地でのサバティカルを設ける。 ―
第11回国際養成評議会会議を、2007年2月5日から15日までケニアのナイロビで開催する。 ―
生涯養成担当者国際会議を、2007年10月13日から28日までアシジの天使の聖母聖堂で開催する。 小さき兄弟の三修道会が共同の宣教者養成−ベルギー ミラノ(イタリア)のサンタンジェロ共同体の小さき兄弟たちのイニシアティブである「聖フランシスコの兄弟」協会は、困窮している人々の迎え入れを率先して行なっています。協会は1996年に創設され、現在兄弟クレメント・モリッジOFMが指導監督しており、300人を越えるボランティアの支援を得て様々な方法で人々を迎え入れています。ミラノ中央駅と警察本部の間に位置して「歓迎センター」があって、毎日約2,000人の人がここを訪れ泊まります。ミラノの貧困者とホームレスの人々は増加し続けており、約4,000人が非常な窮乏状況にあって、廃墟や無人の住居に暮らしています。最も絶望的なのは路上に「生活」し、打ち捨てられた廃車を貴重な寝場所として使う人々です。2004年から「聖フランシスコの兄弟」は、二つの寮(男性用と女性用で各150床)を開設しました。その後他の建物も利用して、受け入れられる宿泊者の数は450床に増えました。2006年1月末にはイタリアを襲った猛烈な寒波のため、国営鉄道の寄付によってミラノ郊外の土地に寮がもう一棟建てられました。それは夕刻から活動が始まる小さな村で、受付と医療所、談話室が用意されています。次のステップは、「一つ屋根の家」と呼ばれるプロジェクトを完成する事で、400人の宿泊者を迎えられる新しいセンターの建設を目指しています。協会のウェブサイトは以下のとおりです: マルコ・バルトーリ教授(イタリア)が、アシジのフランシスコとクララの展望について述べます。エレーヌ・カサローニャ教授(フランス)は聖ボナヴェントゥラの思想について考察し、ルカ・パリゾーリ教授(イタリア)はペトロ・オリヴィとヨハネ・ドゥンス・スコトゥスの思想について発表します。2006年8月21日から29日まで、様々の修道会(小さき兄弟、カプチン、クララ、フランシスコ修道女会)から約30人の学生の兄弟姉妹たちが、フランス語で行なわれるこの夏期講座に参加するためリヨン(ラ・シャルドニエ)に集まります。 詳細と予約については下記にご連絡下さい:jbauberg@club-internet.fr 講座は2006年11月20日から24日までの午後3時25分から6時50分まで、ローマの教皇庁立聖アントニオ総合大学内「中世及びフランシスカン研究」高等研究所で開かれます。期間中にローマ市内の有名な公文書館へ指導者付きで研修見学に行く事も、現在計画中です。講座に登録するには、インターネットで応募申込書を取り込んで必要事項を記載 (http://www.antonium.ofm.org/scheda.zi)後、「Scuola
Speriore di Studi Medievali e Franciscani」宛にお送り下さい。〆切は2006年4月30日です。講座は無料ですが、宿泊と食事は参加者各自で手配しなければなりません。又、希望者には出席証明書が出されます。詳細は下記宛に御連絡下さい:
※
ドイツの小さき兄弟たちは、今年もドイツ語特別講座を開きます。講座は2006年7月3日に始まり、8月11日に終了します。費用の負担金は100.00ユーロです。参加申し込みは2006年4月30日必着、宛先は下記の通りです:
2月22−28日 ベトナム聖フランシスコ管区訪問。 ●人事異動 1)兄弟石村明(宇都宮):瀬田修道院 2)兄弟続橋和弘(稚内):六本木修道院 3) 兄弟金子尚志(さいたま):宇都宮修道院 4)兄弟間野正孝(川崎分院):旭川修道院 5)兄弟阿部慶太(川崎分院):10月から田園調布修道院(母院) |