陽はまた昇る

1月6日

アンジェロ 春山 勝美 神父
Fr.Angelo Haruyama Katsumi, OFM
haruyama@netvision.net.il

明けましておめでとうございます。
写真1:夕陽を浴びて今年も豊かな恵みを受け、人々への奉仕に励むことが出来ますように祈っています。そして、最初の通信を送ります。今年もよろしくお願いします。

神の造形が夕日を浴びていました。
(写真1:夕陽を浴びて)。エジプトサハラのど真ん中、新白砂漠です。ガイドは国道沿いの白砂漠を「旧写真2:陽が落ちて」と呼び、さらに奥地へと連れて行ってくれたのです。陽が沈むと(写真2:陽が落ちて)瞬く間に、辺りは夕闇に包まれました。(写真:3夕闇)。一日の終わりです。

写真:3夕闇しかし、聖書の世界では「一日の始まり」です。それは、神が、まさに、万物をこれから造り始めるのです。「光あれ」と。一番星は「宵の明星」でした。そして、瞬く間に天体は星で埋まりました。その日、その時、「天の川」は南西から東北東に延びていました。

頂点には白鳥座があり、彦星(altair)と織姫(vega)は川に阻まれて思いを遂げることが出来ません。そしてまた、驚いたことに、「天の川」が帯状ではなく、筒状なのです。遠近が分かるのです。その夜は新写真4:狐月だったので、星の輝きは最高でした。

食事中、狐が近づいてきました。
(写真4:狐)。私たちは水と食料を運んでのキャンプでした。しかし、狐はどこで水を飲むのだろう。日の出前の砂はしっとりしていました。この自然現象を活用しているに違いありません。そして時には50キロ60キロ先の泉や川に行くことがあると聞きました。
写真5:捕獲
朝、こんなものを見つけました。
(写真5:捕獲)。野鼠が狐につかまった痕跡とのことです。生き延びるために「別の命」を奪う生存競争の現実がここにもありました。ガイドが東側に寝床を用意してくれたので、横になったまま、東の空が明るくなっていくのが分かりました。(写真6:日の出前)。日の出の瞬間です。(写真7:日の出)。また、辺りは陽を浴びて輝きだしました。(写真8:朝)

キリストの光が日々の生活に輝くものとなりますようにと祈っています。

写真6:日の出前写真7:日の出

 

 

 

補足: 谷村新司の「陽がまた昇る」が聞こえてきます。写真8:朝

夢を削りながら 年老いてゆくことに
気が付いた時 はじめて気付く空の青さに
あの人に教えられた 無言のやさしさに
今さらながら涙こぼれて 酔いつぶれたそんな夜
陽はまた昇る どんな人の心にも
あー生きてるとは 燃えながら暮らすこと
冬晴れの空 流れる煙 風は北風