主イエスキリストの復活による恵みが豊かにありますように祈りました。今年はカトリックとオーソドックスが同じ日に復活祭を祝うので、キリスト復活記念大聖堂では聖金曜日と聖土曜日には以下のような祭儀がありました。
9日(金)午後7時10分、フランシスカンの「葬送行列」がありました。行列は大聖堂内のチャペルに立ち止まり、ラテン語、ポーランド語、ドイツ語、英語、フランス語、アラビヤ語、スペイン語で「主の受難」を読み、黙想し、カルヴァリオへ登りました。
カトリック側では十字架の道行第10留の「イエス、衣服を剥ぎ取られる」、第11留「十字架に付けられる」の場所で(写真1:十字架)、また、ギリシャ側カルヴァリオでは十字架のイエスを降ろす祭儀を行いました。(写真2:ギリシャ側)。降ろされたイエスは朗読者たちによって大聖堂入り口前、「清めの石」に運ばれ、クストスが埋葬のため清め、そして、お墓に納めました。(写真3&4:お墓へ;お墓に)。
私たちが済むと10時半から、ギリシャの葬送行列が始まりました。10日(土)午前6時、復活徹夜祭が行われました。時差を考慮しても、世界で一番早く「復活賛歌」が歌われ、祭壇には「栄光の賛歌」のため、ローソクが点されました。(写真5:祭壇にローソク)
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カトリックが祭儀を終わると、待ち構えていたオーソドックスが祭儀を始めました。そして、午後1時、「火の祭儀」が始まり、復活聖堂を取り囲んでいた善男善女が持つローソクに「天からの火」が点されました。
この間、大聖堂は完全に封鎖され、外部の人は大聖堂に入ることが出来ませんでした。大聖堂内での祭儀を穏便に果たすためでした。ギリシャ総大主教は聖堂正面で灯されたローソクをかざしました。それよりも早く南北の空気口から火が出ました。(写真6&7:最初の火;火が渡る)。これが瞬く間に大聖堂内に行き渡りました。(写真8:火の海)。この火はさらにギリシャに渡り、夕方には、復活したキリストの証としてすべての聖堂、家庭に点されると聞きました。
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