明けましておめでとうございます |
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1月4日 |
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アンジェロ 春山 勝美 神父 |
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昨年の秋、二年ぶり、一時帰国が許されました。テレビやインターネット、友人から便りで日本を襲った自然災害に心を痛めておりました。しかし、帰国中、雨の日はあったのですが、傘を使うことなく、過ごしました。念願の京都では晴天に恵まれ、色鮮やかなもみじを存分に味わうことが出来ました。撮った写真を見ては自画自賛しています。 12月、戻ってみると、若い二人のポーランド人司祭は既に発表されていた任地に赴任し、年配のドイツ人、スロヴァキア人の司祭が来ていました。また、祈りの時間割が変わっていました。この公現の祭日(6日)までの試用ですが、以前の時間割に慣れているものにとっては戸惑うばかりです。 クリスマス、三日前から小雨が降ったり止んだりのぐずついた天気でした。ベトレヘムはクリスマスミサのとき、雨でした。そのミサに在イスラエル日本大使ご夫妻が与かったと聞きました。そして、8日には、小泉首相がキリスト復活大聖堂を訪問する予定です。9年前、時の池田外相の訪問予定が組まれていましたが、最後の調整段階でパレステイナ問題が影を落とし、訪問中止となりました。そして、昨年の春に前町村外相が、新年早々には小泉首相がイスラエル占領下の東エルサレムに入ることが出来るようになりました。これは、日本が、これまで、イスラエルとの関係を保ちながら、アラブ諸国との友好増進に腐心してきた外交成果の現れです。 12月初旬と下旬に自爆テロがありました。クリスマス前、ベトレヘム・メインジャー広場に小火器を持った活動家が集まり、気勢を上げました。生誕教会では活動家の乱入を恐れ、門を閉ざしました。クリスマス当日、3万からの巡礼者が、雨にもかかわらず、神の子の誕生を祝うため集まったとイスラエルの新聞は伝えました。 この春、当地では、イスラエルとパレステイナで選挙があります。このところのイスラエルの新聞は、パレステイナ過激派ハマスの優勢を伝えています。イスラエルではシャロン首相が進めている政策が支持されると見ています。 クリスマスの夜、ベトレヘムで天使たちは「いと高き天においては神に栄光、地においてはみ心にかなう人々に平安」と歌いました。しかし、私たちには、まだ、「平安」がありません。この、心もとない私たちに、聖書は最後の巻きで「新しい天と地」の到来を宣言しています。 私はまた、新しい天と地とを見た。先の天と地とは消え去り、もはや海もない。・・・そのときわたしは、玉座から出る大きな声が、こう言うのを聞いた。「見よ、神の幕屋は人とともにあり、神は人とともに住み、人は神の民となる。神ご自身、彼らとともにおられ、彼らの神となる。神は彼らの目から涙をことごとく拭い去ってくださる。もはや、死もなく、もはや、悲しみも、嘆きも、苦しみもない。先にあったものが、過ぎ去ったからである」。すると、玉座に座っているかたが、「今、わたしは万物を新しくする」と言われた。(ヨハネ黙示録21:1?5)。 神が、おことば通り、すべてを新しくし、平安を与えてくださいますように祈ります。 2006年元旦 |