明けましておめでとうございます。 喜びのうちに新年をお迎えのことと思います。
私たち、エルサレム聖墳墓修道院も、2006年の最後の日、夕食後のひと時、年越しのセレモニー:「SANCTUS
PROTECTOR」をしました。これは、恩人からの贈り物を受け、同時に、2007年の守護者を頂き、その徳に習う目標を課せられる儀式でもあります。私は、アッシジの聖フランシスコを守護者とし、「聖地を愛する」修道者となり、最近他界した兄弟フランシスコ・ガアリアルデイ師のために祈ることを課せられました。それで、今年はこのような生き方をするつもりです。
さて、元日、初日の出を拝みに、或いは、初詣に出かけ、また、それぞれの場で、幸せを祈ったことと思います。教会では、クリスマスから八日目、「神の母」を祝います。この日、「神の母」を祝うことが全カトリック信者の義務となった時、日本の教会は、元日には「平和を願う」、「幸せを願う」、日本の文化を配慮し、日本の教会に免除をローマ聖座に願いました。しかし、ローマ聖座は許しませんでした。
この決定に不満の声が上がったことを記憶しています。しかし、オーソドックスのイコンを見る機会に恵まれ、彼らが、イエスの母を「神の母」とあがめ、尊んでいる信仰生活はキリスト信仰に基づくものであり、キリスト教の根幹を成すものと気付きました。
年の初めのこの日、元日、「世の光」、「平和の君」、「平和の王」を祝う降誕祭の八日目、イエスと名づけられたこの日、神の子・イエスを産んだ母マリアを「神の母」として祝うことはもっとも相応しいと感じています。
それは、まず、あがめられるのは「神の子」です。そして、どの母も、いつも、どこでも、子のために生き、人知れず、隠れた存在であり続けるからです。
写真説明:左、大天使聖ミカエル;右、大天使聖ガブリエルがあがめているのは「神の子」です。それに、暗く明らかではないですが、アプセスの左、大天使聖ガブリエル;右、神の言葉を受けるナザレの聖マリア
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