ムジゲの便り |
聖母像 静かに立ちて せみの声 (1)(2)(3) |
クレト 中村 道生 神父 |
以下は姜 禹一 司教のメッセイジです。 日本カトリック司教協議会 正義と平和協議会 大塚 喜直 司教様 正義と平和のための国際連帯に感謝と希望をかけて + 主の平和! 第3千年紀初の御復活祭につき日本の国、そして日本の教会と司教様にも神の愛と恵みが満ち溢れんことをお祈りいたします。 私達ソウル教区正義と平和委員会のメンバー達は最近の会議を通じ 日本の正義と 平和協議会が ‘日本の歴史教科書問題’に対して問題の核心を見抜きながら積極 的に取り組んで居られることを知り、皆様方に敬意を表しさらに感謝と激励のメッ セージを送ることに全員合意いたしました。 ご存知のように2002学年度中学生用の8種類歴史教科書が去る4月3日日本文部科学省の 検定を通過することになり色々な問題を提起しております。このような教科書が製作されさらに検定を通過したことにつき、日本のこころある市民団体の方々は驚きと憤りを表しておられることを私達も聞いております。 さる3日、日本の12市民団体は東京で合同記者会見を開き、文部省のこの度の決定では問題とされているたくさんの個所が殆ど修正されることなくそのまま通過されていると指摘し、このような教科書が登場したことは21世紀の日本を左右する重大な問題であると憂慮を表明しました。育ち行く若い世代に正しくない歴史記録をあらわすことは間違った未来を築かせることであり真に重大な結果をもたらすものであると思います。 そういう中で日本の正義と平和協議会が真理に基づいた国際的な共同善を強調することにより国家間の紛争を防ぎ平和を増進することに大いに寄与されていることは私達に大きな慰めになり、キリストにおける兄弟愛を実感するきっかけになっております。 貴協議会が近い中に歴史教科書に関する指針を日本のすべてのカトリック系学校に送り、この度検定を通過した新しい教科書を採択しない運動を呼びかけていくと決定されたことに私達は敬意を表するのであります。 このような努力は私達皆が国際共同体の中で平和を渇望するすべての人々とともに積極的に協力すること(司牧憲章 90)を勧告する教会の教えを誠実に行っいくことであると思います。 もう一度、私達は大塚司教様と日本正義と平和協議会の皆様のご活動に感謝と連帯の念を表したいと思います。 2001年4月28日 復活されたキリストの平和の中に、 カトリック ソウル大司教区 正義と平和委員 姜 禹一 司教 |