小さき兄弟会総集会 |
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主があなたに平和を与えてくださいますように 2003年アシジ総集会総括文書 総長の言葉 親愛なる兄弟の皆さん 「主の平和が皆さんにありますように!」 2003年の「聖霊降臨の総集会」が閉じられてから、まだ数週間しかたっていませんが、この総集会は、わたしたちが実際に生きている兄弟性を強く感じただけでなく、個人としても、兄弟体としも回心への緊急性を促してくれた重要な集いとなりました。これこそ、第3千年期の最初の総集会がわたしたちに与えてくれた指針であります。 今回の総集会では会憲や総則の見直しがされただけでなく、総集会総括文書「主があなたに平和を与えてくださいますように」(Lgp)が承認されました。総集会の要請に従い、総理事会によって最終的に見直された後、この文書をきょう皆さんに提示できるのはこの上ない喜びです。総括文書ははっきりとした形での回心を私たちに呼びかけています。「心地よい生活スタイルに適応させようとして福音の預言的言葉をうすめて解釈しないように。個人のレベルでも、組織のレベルでも、“新しく生まれる(ヨハネ3:3)”という心の奥深くに響く福音的緊急性を感じ取り、聖霊を受け入れることをわたしたちは望みます(n2)」。「わたしたちの心に住んでおられるこの御言葉を、わたしたちの生活と活動において体現したいと思います(n1)」。 「新しく生まれ」、「福音的識別の歩みに取りかかかる」のは、「本質的な事に戻り」、「歴史の流れの中でわたしたちに委ねられた務めを果たしていく」ためなのです。そして、これは総集会がわたしたちに生活の中で具体的に応えていくよう期待している緊急な要請でもあります。それは、消費経済・暴力・原理主義・イメージ文化(総括文書第1部)などが投げかける挑戦に対して、小さき兄弟として、信仰の喜び、対話、巡業の旅、福音化、そして兄弟が共に得る聖性(総括文書第2部)とをもって応えていくことです。 総集会の間に提案されたことに従って、この文書「主があなたに平和を与えてくださいますように」には、個人的な、また兄弟体としての考察のために役立つよう教会と本会の種々の参考文書箇所と質問が付加されました。 考察の部分の使い方として、わたしは次のことをお勧めします。先ず、提示された文書(参考箇所)を個人的に読み、考察する。次に、前もって日を決めて文書を共同で研究する。兄弟体の生活にかかわる項目には兄弟体として答えなえればなりません。各兄弟が質問に対する個人的な答えをそれぞれまとめておき、修道院会議あるいは研修の終わりにそれらを総合して見ていくのはとても有意義なことだと思います。いずれの場合も、文書の研究は祈りと黙想の雰囲気の中で行われなければなりません。 聖霊の助けによって、わたしたちが時のしるしを見分けることができ、どのような場所、どのような状況にいても、わたしたちの言葉と態度をもって、平和と善をもたらす者となるための必要な力が与えられますように。 2003年7月25日、使徒聖ヤコブの祝日に、ローマにて 総長 兄弟ホセ・ロドリゲス・カルバッリョ、ofm Prot.n.
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